院長ブログ

群発頭痛最新情報

  • 2022.06.09

本日は久しぶりに、群発頭痛の情報をお伝えします。
開院から約5年が経ちました。
この間、群発頭痛について、一番思考したと思います。
思考というよりも、悩んだに近いかもしれません。

 

 

治療結果が出ることもあるし、そうでないこともある。

人間の体ですから、これは仕方のないことのように思われますが、治療する側としては、せっかく来ていただいているのですから、皆さま同じように結果を出したい。

そう思って、やってきました。

 

さて、前置きはこれくらいにして、本題に入ります。

今回のご報告、それは今までの治療法だけでは難しかった、慢性群発頭痛の根本改善が見いだせたということです。
今回の改善成功と西洋医学的観点から、群発頭痛の新たなる根本原因を考察しましたので、ご説明致します。

 

 

昨年4月と8月に片頭痛の新薬が、日本で使用され始めたのは、ご存知でしょうか?
この薬は、片頭痛の痛みの原因になっているタンパク質(CGRP)を無効化します。
この薬を群発期に使用すると、痛みレベルが下がる効果が出ることがあります。
発作回数や期間は変わらないようです。
このことから、群発頭痛と片頭痛の発作は、三叉神経から出るCGRPが関連していることがわかります。
ということは、このCGRPが異常に放出される原因を治療すればよいのではないかと、仮説がたてられます。

 

 

 

私はこの原因を、三叉神経の中枢である脳幹の異常だと想定しました。
詳しい治療法は説明できませんが、そこにアプローチして、症状が改善されれば、結果論として、答えが出ます。

 

そこで、改善が難しかった、慢性群発頭痛の患者様にご協力頂くことになりました。

今回モニターになって頂いた患者様は、昨年1月に来院され、計8回治療を受けて頂きました。

 

 

もちろんその際は全く改善がみられず、それから1年経ち、ご連絡すると、まだ毎日発作が起こるとのお返事があり、モニターをお願いしました。

現在は新しい治療法で計11回治療させて頂きました。
途中経過ではありますが、毎日出ていた発作が、3日に1回に減少し、MAXだった痛みレベルも改善がありました。
途中崩れることもありますが、今後治療継続し、更なる改善を期待しています。

 

 

何より慢性群発頭痛に光が見えてきたことで、今まで改善が難しかった方々に、まだ改善の余地があることを証明できました。

 

 

新しい治療法に関しましては、今後更にアップデートがあり、1年後には、より効果的な治療ができる見込みです。また症例を積み重ねていく事で、データも取れていくと思います。
今後にご期待下さい!!

 

 

※今までの治療でしっかりと効果が出ていた患者様に関しましては、そのまま同じ施術で継続させて頂きます。
よろしくお願い致します。

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