院長ブログ

群発頭痛症例 NO59 群発期に治療が効かず、1年半予防治療を続けた結果

  • 2019.12.20

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今症例は昨年投稿した群発頭痛症例NO34の続編です。

初回治療でほとんど効果が出せませんでしたが、諦めずに通院してくださいました。

この症例によって様々なことが判明し、私たちにとっても、これから来院される患者様にとっても、とても貴重なデータとなりました。

それにより今まで改善が難しかった症例でも、改善が可能となり、治療の幅が大きく広がりました。

一度うまく改善が出来なかったにも関わらず、改善を信じて予防治療を続けて下さったMさんには感謝の気持ちでいっぱいです。

 

今後Mさんが二度と群発頭痛で苦しむことがないよう、今後も調整を続けていきたいと思っています。

またMさんはカルテ(治療経過詳細)の公開も許可して下さいました。

カルテ内容と合わせて今回の症状経過をご紹介します。カルテ記入が乱雑であることはご了承ください

※赤字部分は解説のために後から書き足したものです。

※今症例は群発期に改善が難しかった症例であり、多くの場合(80%以上)は群発期に治療を開始しても改善が可能です。平均で3~4回多くても6回ほどの通院で終了致します。群発期中の改善症例は他のブログもご参考下さい。

 

5月17日の初診から6月22日に治療を一旦中止するところまで、計10回施術させて頂きました。ピークに入る前に治療開始していますので、効果が出る可能性が比較的高いタイミングでした。しかしご覧の通り、ピークに入ってしまい、発作回数は1日3~6回と非常に多く、治療効果はほとんどありませんでした。

最後の施術から2か月後に予防治療をスタート。

群発期を抜けたにもかかわらず、頚部の筋緊張は非常に強いままでした。普段たまに出る緊張型頭痛は出なくなりました。

もうこの時点で次の群発期は来年秋頃ではないかと予想されていました。

 

当初、Mさんは筋肉が硬い体質で、頚部の筋緊張もMさんにとってはそれが普通なのではないかと考えていました。

※生まれつき体に柔軟性がないタイプの人がいるように、筋肉が硬いタイプの方もいらっしゃいます。生まれつきの場合は、筋肉が硬いこと自体が異常でないことがあります。

しかし途中からセルフケアや鍼治療を追加で行うことで、次第に筋緊張がほぐれていったので、それが異常であると気が付きました。そしてその筋緊張が常にない状態を保つように定期調整していくことを意識して施術することを心掛けるようになりました。

しかし10月23日から頭痛の前兆が始まってしまいました。前回の群発期から約1年半。計ったかのようなタイミングでその時はやってきてしまいました。どんなに調子が良くても、周期がきたら群発期に入ってしまうタイプ。私たちはこれを時限爆弾型と呼んでいます。

この時は正直焦りました。頼むからピークに入らないでほしいと。

 

近年は頭痛の予兆が始まってから1か月程でピークに入るようになっていました。以前はそこまで予兆の期間が長いということはなかったそうです。

頚部の状態は悪くなかったのですが、今回の群発期は絶対に防がなければならなかったので、治療のペースを1週おきに変えました。この群発期はご本人にとっても、これから先の群発頭痛患者様にとっても、本当に重要だと考えていたからです。

11月25日の施術時点で、予兆スタートから1か月が経過していました。前年であればすでに強い発作が出ているはずです。しかし痛みは出るどころか沈静化している様子でした。

12月20日、前回治療から約2週間の間にたった1回だけ違和感を感じただけでした。この時点で予兆スタートから約2か月が経過していたので、これは確実に効果が表れていると確信しました。

近くお酒を飲む機会があるということでしたが、問題ない可能性が高いとおもっていました。

年が明けてR2年1月11日。なんと年末にお酒を飲んでから弱い痛みが発生するようになってしまったというご連絡を頂きました。12月22日と24日に飲酒したときは違和感程度で済んだものの、28日に飲んだ際に痛みが出てしまったそうです。痛み自体も弱く、イミグラン(錠剤)を飲めばすぐに治まり、日常生活には支障なしということでしたが…こちらとしてはショック。

あれだけ状態が良かったので、問題ないと思っていたのですが…

それから1月28日現在、施術は行っていませんが、LINEにてご様子は伺っています。

1月11日の施術後から痛みの頻度とレベルも軽くなり、薬は飲まなくても問題なく過ごせている。それから時間の経過とともに痛みは消え、現在はたまに違和感がある程度に治まってきたそうです。

 

《考察と今後の目標》

今症例のMさんに限ったことではありませんが、症状が重く、群発期中に改善が難しくても、予防治療を行うことで、ほとんどの群発頭痛は改善可能とわかってきました。しかし予防治療には根気が必要で、通院回数の問題もあります。特にMさんには特別多く通院して頂き、ご苦労をかけてしまいました。今後はMさんと相談しながら、より効率よく予防ができるようにしていこうと考えています。

 

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