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「ゾーン」に入った瞬間〜高校時代、夢の舞台で起きた奇跡〜

• 2025.05.29

こんにちは、スタッフの松下です！😊

 

皆さんは、スポーツの現場でよく聞く「ゾーン」という言葉をご存じでしょうか？

 

ゾーンとは、極限の集中状態に入り、選手が最高のパフォーマンスを発揮する心理状態のこと。

 

意図的にこの状態に入るのは難しいとされていますが、

私にも「これはゾーンだったのでは…？」と思える経験がこれまでに2度あります。

 

今回はそのうちのひとつ、高校3年生のときに体験した“ゾーン突入”についてお話したいと思います。

 

 

＜はじめての「ゾーン」体験＞

舞台は2011年8月、岩手県北上市で行われた全国高校総体（インターハイ）。

 

私は三段跳びで出場し、小学6年生から憧れ続けてきた夢の舞台に立ちました。

 

全国から66人が出場し、私は当時14m05という記録。

 

参加者の中では下位にあたる記録で、

先生も両親も「決勝進出は難しいだろう」と思っていたそうです。

 

しかし試合前日の練習で、私は今までにないほど身体が軽く、

まるで地面がトランポリンのように跳ね返ってくる感覚を覚えました。

 

そして不思議なことに、根拠はまったくないにもかかわらず、

「絶対に入賞できる」という確信があったのです😮

 

 

翌日、試合前のウォーミングアップでもその確信は健在でした。

 

予選は3本の跳躍で上位12名が決勝に進出します。

 

1本目、集中力はそのままに跳んだ結果、

14m61の大自己ベストをマーク。

 

全体11位で、まさかの決勝進出を決めました。

 

続く決勝。1本目・2本目ともに失敗し、残るはあと1本。

 

通常なら緊張とプレッシャーで押しつぶされてもおかしくない状況でしたが、不思議と心は静かで、「絶対にいける」という感覚は揺らぎませんでした。

 

そして跳んだ3本目。結果は14m76の自己ベスト更新。

 

ギリギリで8位入賞を果たし、目標を達成することができたのです🙌

 

このときの体験で何より印象的だったのは、

圧倒的な「できる」という確信と、

心と体がまるで一つになったような一体感でした。

 

特別な理由があるわけでもないのに、

「自分は絶対にやれる」と信じ切っている。

そんな不思議な感覚に包まれていました。

 

不安がゼロだったわけではありませんが、

それを遥かに上回る「できる」という気持ちが常に前面にありました。

 

そして、競技中はまるで自分と助走路、

そして砂場しか存在していないかのような感覚。

 

観客の声や周囲の雑音は気にならず、

ただ無心で助走に入っていました。

 

身体は驚くほど軽く、力を入れていないのにスピードがどんどん上がっていく。

 

自分の動きを頭でコントロールしているというよりは、

体が自然と動いてくれるような感覚でした。

まるで自分が競技に“動かされている”かのような、そんな不思議な感覚。

 

今思えば、

「ケガや不調が一切ない状態」

「守るべき実績もなく、挑戦者として思いきり戦えたこと」、

そして

「どうしてもこの舞台で結果を残したいという強い思い」が、

私をこの境地に連れていってくれたのかもしれません🤔

 

もしかすると、これが自分にとっての“ゾーン”だったのではないか──。あのときの私は、まさに“無敵”でした。

 

人生2度目のゾーン体験については、また次回お話ししたいと思います。お楽しみに！😊